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ソケットリフト

ソケットリフトは、インプラントを埋入する穴(ソケット)から上顎洞底粘膜(シュナイダー膜)を持ち上げ、できたスペースに骨移植を行い、同時にインプラントを行う方法です。

適用されるのは上顎臼歯部、歯槽骨の高さが5ミリ以上あれば可能です。

骨量のある人向けの治療法

◆ソケットリフトの利点
「上顎洞底部を押し上げて骨移植をする」という部分では、サイナスリフトと似ています。しかし、大きく違う点は、外科的侵襲がはるかに少ないということ。

サイナスリフトは、骨移植を行う部位の側面の歯肉を切開して行う治療法です。しかし、ソケットリフトはインプラントを埋入する穴から骨移植をするので傷口が小さくてすみ、処置も短時間で完了します。術後の腫れや痛みも少なく、入院する必要もありません。そのため、患者の身体的負担が軽くて済むのがメリットです。

ただし、骨移植できる量はサイナスリフトより少ないため、ある程度の骨量がある患者にのみ適用されます。

◆専門医の治療を推奨
ソケットリフトは、インプラントを埋入する穴からオステオトームという器具を用いて上顎洞底部を持ち上げます。このとき、上顎洞粘膜(シュナイダー膜)を破らないようにすることが重要です。

また、ソケットリフトは手術する部位を直接目で見ることができないので、手の感覚に頼っての作業となります。粘膜を破らないようにする力加減、骨移植を行える限度量など、すべてが経験に頼る施術ということになります。

繊細な作業となるため、やはり十分なトレーニングを積んだインプラント専門医のもとで治療を受けるのが最善でしょう。経験を積んだ医師であれば、さほど難しい治療ではないそうです。ソケットリフトの平均的な費用相場は、3万~10万円ほどです。

ソケットリフト治療の流れ

  1. インプラントを埋入する位置に、上顎洞まで1ミリの骨を残して穴を開ける。
  2. できた穴からオステオトームという専用の器具を使用し、軽く叩いて上顎洞底粘膜(シュナイダー膜)を持ち上げる。
  3. できたスペース(上顎骨とシュナイダー膜の間)に、自家骨や骨補填材を慎重に充填する。
  4. インプラントを埋入。(ネジ部のみ)。
  5. インプラントと骨がなじむのを待ち(約3~5ヵ月)、人工歯冠を被せる。